カルシウムの推奨量を知っていますか?

早いもので、平成28年も残りわずかとなりました。

このサイトでは、毎年この時期に発表される厚生労働省実施の「国民健康・栄養調査」の結果から、カルシウムの摂取量がどのように推移しているのかお伝えしています。今回も平成27年の調査結果をもとに、カルシウムについてお伝えします。

日本人は、カルシウムが不足がちであると言われています。また、このサイトでもカルシウムは慢性的に不足している栄養素であることをお伝えしています。

実際どのくらいの量のカルシウムが必要かご存知ですか?

下記の表は、厚生労働省が発表している日本人のカルシウムの食事摂取基準(2015年版)の推奨量(1日の必要量を満たすと推定される1日の摂取量)です。

では、実際どのくらいのカルシウムを摂取しているのでしょうか?

下記グラフをご覧ください。厚生労働省が実施している「国民健康・栄養調査」のカルシウム摂取量の平均値の年次推移です。

 

カルシウム摂取量の平均値の年次推移(20歳以上)(平成7~27年)

厚生労働省 平成27年「国民健康・栄養調査」の結果 結果の概要P42より抜粋

 

カルシウム不足が認知されてきたのか、平成27年度の結果は、男女ともほとんどの年齢層において平成26年に比べ増加しています。しかし、ほとんどの年齢層において、食事摂取基準の推奨量には達していないのです。男女とも20代、30代、40代の働き盛りの年代において、摂取量が推奨量に対して30%以上不足しています。

特に20代の女性は推奨量の65%しか摂取できておらず、厚生労働省も調査結果のポイントとして「特に20~30際の女性では、たん白質、カルシウム、食物繊維およびカリウムなどの摂取量が、60歳以上に比べて少ない傾向」と述べています。

今回は、調査の重点項目「社会環境の実態とニーズの状況」として、「外食、持ち帰り弁当・惣菜の利用状況」の調査も行われています。

外食の利用頻度は男女とも20代が最も高く、次に30代、40代となっています。また、持ち帰り弁当・惣菜の利用頻度は30代が最も高く、次に40代、50代となっています。カルシウムの摂取不足の年代に外食・持ち帰り弁当の利用頻度が高いことがわかります。

外食や持ち帰り弁当・惣菜等は、主食・主菜・副菜のバランスが崩れがちで、カルシウムだけでなく様々なミネラルの摂取不足につながってしまうのかもしれません。

これまでのトピックスでお伝えしてきましたように、カルシウムが不足すると健康に悪い影響を与えるだけでなく、精神にも影響を及ぼします。身体的にも精神的にも健康を保つために、食品やサプリメント等からカルシウムやその他のミネラルを意識的に摂るようにしましょう!

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」

厚生労働省 「平成27年国民健康・栄養調査」